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「農」との新たなふれあいー都市農業からの提案 シンポジウウムをきいて
平成18年9月
 標記のシンポジウムが、9月6日午後、東京都庁の大会議場で開催され、約500名が参加した。主催は、オーライ!ニッポン会議という農林水産省の関係団体で、東京都が共催し、各省が後援するという官主導のシンポジウムである。内容はあまりその色彩のないのが救いであったが。
 まず、タレントの高木美保氏の講演があった。テレビのコメンテーターをしているせいか、話は堂々として面白かった。彼女は現在、那須高原で農業をしながらタレント生活をしているが、東京から転居したのは自律神経失調症になったせいだとのこと。農業の癒しの効用を力説した。最近は、日本人の精神性の高さをもっと誇るべきだと感じているとのこと。「もったいない」を外国人にさきにいわれてしまったが、「たるをしる」「お互いさま」というような日本人の言葉は、農業起源で、もっと世界に発信すべきだ という結論であった。
 次に、3つのNPO法人の活動報告があった。「えがお・つなげて」「自然体験活動推進協議会」「ふるさと回帰支援センター」各々10分であったが、ふるさと回帰支援センターの行事は一般参加者の多いのが特徴的である。10月13日、14日に東京・大手町で「ふるさと回帰フェア」が開催されるが、1万人の参加を予定しているとのこと。
 最後は、金丸弘美氏(食環境ジャーナリスト)植村春香氏(農業情報総合研究所、世田谷区)加藤義松氏(東京都農業体験農園主会、練馬区)川村研治氏(地球環境パートナーシッププラザ、横浜市) 齋藤恵美子氏(NPOたがやす、町田市)によるパネルデイスカッションであった。町田市で援農活動(素人が農家を手伝う)のNPOをしている齋藤さんの体験は、5年間の苦労(原野を開墾した)を背景としているだけに説得力があった。また、練馬区の農家加藤さんの体験農園には、現在135家族が参加しており、年間利用料4万3千円、講習会年60日開催とのこと。東京都内にはこのような体験農園が37箇所あり、約3千家族が利用し、東京都庁もこれをバックアップするようになったという。
 最近では、千葉、茨城、長野の農家でも体験農園に関心をもちだしたという。国も18年度から体験型農業に取り組みだしたわけだから、本格農業地帯においては、生産性の高い農家以外の兼業農家、素人農業者、その指導者の仕分けがこれからいりそうだ。
(照井 清司)


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